はい!意味はありません。

しかも4寸規格で家を造ると内部寸法が狭くなるというデメリットがあります。

例えば3.5寸の柱で出来た家と比べると建屋内部の寸法で30mm狭いです。
尺モジュールで4寸柱を使って家を造ると廊下なんかは巾が760mmしかありません。

これは結構狭いです。



それでもアテクシは4寸の柱に拘りました。

何故なのか???

太いほうが格好がいいからです。

太いほうが強そうだからです。

というのはさておき、実は、実際の建物の強度は耐力壁の量で見るため柱の太さはあまり関係ありません。

ただ、3.5寸と4寸の上棟したばかりの現場を見比べてしまうと木の量がまるで違います。

アテクシ「・・・4寸って太くてかっこいいなぁ(恍惚の表情)」

理由なんてそんなものです。

DSC_0123

乾燥材の4寸(120mm角)特等ひのきです。
背割れはなく寸法も120.0mmピッタリ。
機械乾燥後に製材しているので建築中も寸法が変わることはありませんでした。
よく集成材と比較されますが、機械により人工的に乾燥されている時点でこの無垢ひのきの柱も半工業製品のようなものなのかもしれません。

よく隅の柱だけを4寸として柱の芯を外に15mm出す方法がありますがこれをやると土台から柱が15mmはみ出してしまいます。なぜこんな事をするかと言うと建屋内部寸法が狭くなるのを防ぐためです。


IMG_3493

4寸柱で芯を外に15mm出すとこのようになる訳です。
※こちらの写真はアテクシの平屋ではありません。
  調査として地元の現場まわりをしていたときに撮影したものです。

土台の上に据えた柱が端の部分だけ浮いています。
もちろんこちらの建築会社様では建築基準法に則って工事を行なっているため全く問題はありません。
・・・しかしアテクシこの浮きがどうしても受け入れられなかったの。
どうせなら柱も土台も4寸にしてあげてよぉ!!

そう思いながらこの現場を後にしました。



DSC_0008

こちらはアテクシの平屋。
土台も柱も4寸。納まりがピタッとしていて気持ちがいい。
底がオレンジ色になっているのは防蟻材です。

同じ4寸でもこのあたりに違いがあったりするわけです。


DSC_0033

ただし、冒頭でも言いましたがこの納め方だと内部寸法が30mm狭くなります。
とくに気をつけなければいけないのが廊下。
巾760mmは狭くて人がすれ違ったりはできません。

そこでアテクシはどんな対策をとったのかというと・・・

廊下をなくしてしまいました。

これで全て解決。

他にはトイレやお風呂など狭いスペースは坪数を通常よりの広げて大きく取ることにより狭さを感じさせない造りとしています。

現代の木造家屋の柱や土台はほとんどが3.5寸。
やはりここにはコストを抑えて少しでも利益を上げたいという家の作り手側の都合が隠されています。

昔ながらの4寸柱の骨太な家がどんどん増えたらいいのになぁと思いながらこの記事を書いているポンポンニキでした。


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